尿路結石の原因と治療 ~ヒトが感じる最大の痛み~

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尿路結石による激痛は人間が感じる最大の痛みと言われます。尿路とは、腎臓から尿管を通って膀胱とその先にある尿道までを指します。結石が尿管を通過しない1センチ以上の大きさの場合は激痛が原因で失神することがある程です。食生活の偏りや食文化の違いにより結石の原因物質は異なってきます。

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ー何度も襲ってくる尿路の痛みー

最初の尿路結石の激痛は突然襲ってきます。病院で処置を受けても食生活や体質が変わらない限り、何度も再発します。最も激しい痛みの原因として、腎臓から排出された結石が尿管を通過できないときの痛みであり、腎臓の糸球体を圧迫し続けます。腎臓で1~2センチ以上の結石が作られることで何度も痛みを感じることになります。

腎臓や肝臓に異常がなければ、他の原因としてはアルコール、中性脂肪が高値、プリン体の摂取過剰、クエン酸の摂取不足、水分摂取が少ない、尿が酸性である、などが原因として考えられます。肥満が影響することも多くなっています。

ー結石ができやすい場所と原因物質ー

結晶として沈殿しやすい茶褐色のシュウ酸カルシウムやカルシウム塩が90%以上を占めており、その他、尿酸、リン酸マグネシウムアンモニウム、シスチンから起きることが大半です。尿路結石が出来る場所としては、腎臓と尿管に出来る上部尿路結石が95%以上であり、残りは膀胱から尿道までの下部尿路結石です。

尿酸が結石となる原因では、プリン体を多く含む食品や飲料の摂取によって血中の尿酸値が次第に上がっていきます。そして、アルコール性肝炎や痛風の場合に脂質異常症を経て高尿酸血症になると、腎臓で血中飽和濃度を超えて結石が作られやすい状態になります。この尿酸の結晶がカルシウム結石の核となる場合が多くなっています。プリン体と尿酸の関係は明らかになっていませんが、摂取を避ける方が無難です。

シュウ酸カルシウムは関節で針状結晶となり、痛風や関節リウマチの原因となる物質です。代表的な食べ物として、ホウレンソウやパイナップルなどの身近な野菜やフルーツに多く含まれています。熟していないパイナップルを食べた時の舌の痛みはシュウ酸によるものです。また、高尿酸血症や高シュウ酸血症ではなくても、腎機能に障害があれば結石ができやすくなります。

カルシウム結石ができる原因としては、高カルシウム血症に加えて低クエン酸血症により引き起こされます。クエン酸が低濃度になると、カルシウムと結合して結晶化の阻害が行われなくなることによってカルシウム結石が起こります。

ー尿路結石の診断と治療法ー

低放射線量のスパイラルCTスキャンで3D画像として画像診断を行うと、結石の場所の特定と腎臓の障害が判明します。処置や診断を前提とした場合、エコーやX線撮影では結石の部分を特定するに過ぎないので、明らかな痛みがある場合は行われない検査です。

処置としては、尿管を通過する程度の大きさであれば、痛みに対してオピオイドを使いながら利尿剤で排出を待ち、尿がアルカリ性の場合はリン酸マグネシウムアンモニウムが溜まることがあるので、クエン酸を使います。6週間待っても薬で排出されない場合は衝撃波による破砕を行います。それでも排出されないような大きな結石の場合、尿道から体腔鏡を入れて破砕、除去が行われます。経皮的な切開による手術が行われることは稀なケースです。

再発予防としては、それぞれの結晶化物質を中和して減少させる処置と、食事制限や運動などの指導をされることがあります。

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