血管性浮腫の隠れた危険性と内臓疾患

kensa

体内のほとんど全ての器官に障害を起こす可能性のある浮腫は、細胞膜の浸透圧のバランスの異常によるもので、細胞組織に水分が入り込むと浮腫を起こします。と書くと単なる水ぶくれのようですが、内臓疾患の原因になることが多くなっているのでご注意を。主に自覚症状のある部分としては局所性浮腫として、四肢の中でも特にふくらはぎが多くなっています。

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ー浮腫の原因の浸透圧とは?-

海にいるイルカやクジラなどの哺乳類や、サメやエイなどの軟骨魚類は海水中でも淡水中でも生きられますが、尿素によって浸透圧を調整ができるため、血液中の水分不足や浮腫を起こすこともなく浸透圧の変化に順応性を持っています。海岸に打ち上げられたサメはアンモニア臭が酷いものです。人間にそこまでの対応力がないので浮腫が起きたりします。

というのは説明不足なので、血管の中の電解質を含めて溶解しているものが多いほど浸透圧が高い、といいます。高い方から低い方へ流れるため、アルブミンなどのタンパク質は腎臓や肝臓などの臓器に流れていきます。

そして水分は血管内に取り込まれることになり、血管内と血管の外の細胞組織が等張(同じ浸透圧)になろうとする過程において浮腫が起きます。血圧や透過性も関係しているので、それほど簡単なメカニズムでもありません。

ー血管性浮腫が及ぼす危険性ー

血管性浮腫とは血管に浮腫が起きるのではなく、血管の浸透圧が低い場合に、血管から組織中に水分が流れ出して浮腫を起こすものです。臓器や器官だけでなくその周辺や皮膚に影響を及ぼす事があります。急な処置を要する危険なものでは上気道に起きる浮腫であって、浮腫が気道を塞ぐと呼吸困難が悪化して窒息の危険が増します。

通常はステロイドやアドレナリン(エピネフリン)の投与によって症状は治まりますが、発作的に起きる浮腫の場合は、トラネキサム酸の点滴が有効です。それ以上の重症患者にはダナゾールの点滴が行われます。上気道の浮腫の場合であれば、最悪の場合呼吸が出来ないこともあり、挿管が間に合わないと気管切開ということにもなりかねません。

ー血管性浮腫の原因物質と症状ー

原因としては、薬剤であったり、毒性のあるもの、食物やアレルゲンによって起こります。内臓に浮腫があると痛みが稀に出る場合もありますが、自覚できるものはほとんどが皮膚症状です。薬剤が原因の場合は薬物アレルギーとして薬疹があり、薬疹の判別方法としては四肢の両側に対称的に発疹が出るのがわかりやすい特徴となっています。

食物アレルギーの場合であれば割と広範囲の発赤や発疹が出ます。いずれにも血管性浮腫が関係していますが、喉や顔にかゆみを伴った蕁麻疹が出るのが一般的です。気管内挿管が難しいほど気道が狭くなっています。喉の浮腫による呼吸困難では急な治療を要します。

血管性浮腫による蕁麻疹であれば、軽症で済むため治療を行わなくても治癒することが多くなっています。とはいえ、小学生などでは食後の血管性浮腫による呼吸困難が起きて重症化することがあるので、エピネフリンの自己注射は必携アイテムです。

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