三叉神経痛の原因と治療、手術方法の選択

めまい

三叉神経とは、脳幹からこめかみを通って眼窩(眼球の奥)を含め、額、鼻、歯根、副鼻腔、顎を含めて顔全体を覆っている神経のことです。顔に張り巡らされた三叉神経に血管が並行していたり交差しているため、その交差している部分で、血管によって三叉神経が圧迫されることで顔に激痛を感じるのが三叉神経痛です。

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ー三叉神経痛の原因と症状ー

三叉神経は左右の片面ずつ支配しているので、顔の左右どちらか片方が痛むというのが一般的です。動脈硬化などが原因で、収縮・拡張の柔軟性を失った血管に顔面の三叉神経が触れる、または圧迫されて激痛を感じる場合が多くなっています。

神経にはミエリンという鞘に包まれて通常は圧迫されても痛みを感じませんが、脳幹から末梢へ移行する間に圧迫に弱い部分が存在してその部分が圧迫されることで、激痛が三叉神経を伝って顔面の痛みとして感じます。

痛みを引き起こすトリガーポイントと痛みを感じやすい場所は似ています。下あごと頬に拍動性の痛みを感じることもありますが、歯磨きや洗眼で下あごや頬に刺激を感じた時にも、それが引き金となって発作的に痛みが出現することがあります。

帯状疱疹から来る三叉神経痛もあり、群発頭痛の眼窩の痛みも三叉神経が血管によって圧迫されることで引き起こされます。

ー三叉神経痛の薬物治療ー

内科的治療としてはカルバマゼピンが最も多く使われます。三叉神経の場合1日量は最大800mgですが、症状に応じて増減するというものの、この薬の特徴として副作用が服用量に比例します。ふらつきやめまいの副作用は1回の服用量が200~400mgで高い確率で出てきます。

三叉神経痛の痛みを薬だけで抑えていくためには、ふらつきを我慢しないと服用を続けるのは困難です。通常は副作用が出ると服用中止になりますが、この場合は慣れるまで服用を続けます。高齢者は特にふらつきが酷く、服用が無理な場合は手術が行われることになります。

ー三叉神経痛の外科的治療ー

耳の後ろを開頭して顕微鏡下で血管による神経の圧迫を減らす方法が取られます。テフロン製の綿状のものを使って、血管を神経から離して固定させることで、2時間の手術によって手術の数時間後から95%の確率で治癒します。こちらは保健適応です。

放射線を使ったガンマナイフでは40分の照射を行い、数か月後に痛みが軽減されていきますが、自費である上に効果が出るまでに時間がかかるというのが難点です。また、ガンマナイフなどの放射線治療には後遺症がつきものです。放射線療法の線量は半端なものではないので、生涯での発がん確率も飛躍的に上がります。

群発頭痛も原因は血管による三叉神経の圧迫です。主に痛みを感じる場所が眼窩の奥なので、眼球の後ろはメスが届きません。そのため主に薬物療法になりますが、使われる薬は三叉神経痛と似ているところもあり、イミグランやトリプタン、カルバマゼピンなどが使われます。炎症によって血管拡張が起きるので、ステロイドやリドカインの点鼻にも効果があります。

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