子供に多い喉の病気、A群β型溶血性レンサ球菌咽頭炎

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毎年減少傾向にある感染症の中で、昨年をはるかに上回るペースで患者が増加しているA群β型溶血性連鎖球菌咽頭炎。咽頭炎や膿皮症(喉や皮膚の炎症)が主な症状で、稀に黄色ブドウ球菌が原因の伝染性膿痂疹を発症することもあります。1歳から14歳の感染者が多く、5歳の小児の感染が最も多くなっています。

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ー感染症の悪化に注意!-

A群β型溶血性連鎖球菌は化膿連鎖球菌とも呼ばれて、小児の突然の発熱や喉の痛み、全身の倦怠感が周りから見てもわかる初期症状です。扁桃や咽頭に化膿性の炎症を起こし、舌がイチゴのように赤くなるのが特徴です。

検査キットで感染が判明しますので、早めの受診と抗生物質の投与で治癒します。放っておくと悪化して細菌をまき散らす事になります。接触感染と飛沫感染を起こすので子供が帰宅したら、ポビドンヨードでうがいをしてアルコール消毒を欠かさないようにしましょう。家庭内感染防止も兼ねて家族も同様にうがい・消毒をお忘れなく。

通常の使い方ではありませんが、ポビドンヨードをうがいの後に少量を飲み込むと、喉にある溶連菌や、O-157を初めとする大腸菌の殺菌を兼ねる事になり、感染や胃腸炎の防止にもなります。うがい薬を少量飲み込んでも害はありません。

ー悪化した場合の致死率ー

通常は皮膚に存在する細菌で感染症を起こすことは稀ですが、血液や筋肉に入り込むと重症化します。壊死性筋膜炎の場合は筋肉だけでなく脂肪組織や皮膚組織まで破壊されます。

A群β型溶血性連鎖球菌に感染すると、タイプ別に分類され、A群β型溶連菌毒素性ショック症候群・侵襲型A群溶連菌感染症・劇症型A群β型溶連菌感染症・壊死性筋膜炎など、症状別に分けられます。

A群β型溶連菌毒素性ショック症状を起こした場合は重症化するだけでなく、約半数以上の感染者が死亡します。また、侵襲型A群β型溶血性連鎖球菌感染症の場合は肺炎や敗血症などにより15%が死亡すると言われています。壊死性筋膜炎の場合は20%程度の死亡率です。

ー高齢者の家庭内感染に注意!-

劇症型A群β型溶連菌感染症は極めて稀ですが、50歳台~60歳台の高齢者に多く半数弱が死亡しています。高齢者の感染原因として、子供が学校から家庭内に持ち込むことで家庭内感染が広がっていくことは避けられず、糖尿病やアルコール依存、その他の何らかの感染症や慢性疾患を持っている人がA型溶連菌に感染すると、高齢者では侵襲型や劇症型の溶連菌感染症を起こして重篤な状態になります。

小児の場合、水痘を発病していればA群β型溶連菌に感染しやすくなります。2014年と比較すると2015年の水痘(水疱瘡)感染者は3分の1程度に減少しているので、2014年10月からのワクチン定期接種の効果が見られます。

水痘ワクチンは1回の接種では不十分で、20%~50%の確率で発症します。保育園・幼稚園・学校などで小児がA群β型溶連菌に感染・発症して家庭内に持ち込まないためにも、2回目の水痘ワクチン接種は必ず受けるべきです。

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