性格の問題と思われやすい社交不安障害と、治療の必要性

kensa

人前に出ると妙に緊張感や不安感が大きくなってしまうというのは割と普通に見られることで、それ自体は病気ではないのですが、最近になって目立つようになってきた社交不安障害(Social Anxiety Disorder:SAD)という心身症や適応障害に似た病名があります。対人関係や社会の中で受ける不安や緊張から身体症状が現れてくるというもので、自ら社会との隔離を求めて自宅に引きこもる生活になるというケースも多く見られます。

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ー社交不安障害(SAD)の症状とはー

どんな病気?と思われる人は多いでしょうが、チェックシートが出回って「あなたはSADではありませんか?」というテストをよく見かけるようになりました。医療機関で治療を受けない人が多いためにこのようなチェックが行われているようです。

通常のあがり症では身体的障害はありませんが、社交不安障害では動悸・震え・吐き気などの身体症状が出るため、対人関係が問題となり社会的にも孤立しかねない状態に陥ります。人との接触を避けるようになると社会人としての選択肢の幅が狭くなったり、肝心なところで自分を表現できずに様々な機会を逃してしまうことになります。

それだけでなく、社交不安障害が悪化していくと動悸や体の震え、声の震え、吐き気の原因となる不安や緊張を避けるようになり、仕事もできなくなり家に閉じこもることになってしまいます。仕事への意欲を失うと生きがいを感じる事もなくなり、環境の変化がもたらす影響は精神的にも大きなものになってきます。

ー負の連鎖が続く社交不安障害ー

自己嫌悪に陥ると、負の連鎖によってさらに深刻な精神症状が出てきます。この社交不安障害は単なる性格の問題ではなく、神経伝達物質のセロトニンが関係していると考えられています。うつ病やパニック障害の発症メカニズムに似ているところもあるため、実際にうつ病になるケースも増えています。

前向きになれないまま自宅にこもっていると、仕事の悩みと身体症状に悩まされながらうつ病やパニック障害を併発すると、自殺まで考えるようになります。社交不安障害の悪化はうつ病の悪化よりも深刻で社会復帰できないだけでなく、身体症状が消えない精神的苦痛を味わっています。

このままでは自分で対処できないと思いながら、病院に行かないまま薬やアルコールに依存してしまうことで更に深みにはまっていきます。全ての根本が自分の性格にあると思い込んで悩むことになるため、対人関係を取り戻せるのだろうか?社会復帰できないのではないか?という考えが先に立って病気という自覚がないところが問題のようです。

治療法としてはうつ病やパニック障害を併発する前に、心療内科を受診してSSRIやリスペリドンなどによる治療を行うのが有効とされています。精神療法としては認知行動療法に効果があります。治療を受けない場合に精神病を併発して治療が長引く場合があり、最悪の場合は自殺することにもなりかねません。できるだけ早めの治療を行うことが大切です。

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