乳幼児や小児の急性脳症による意識障害に注意!

赤ちゃん

急性脳症はインフルエンザウィルス脳症、ヒトヘルペスウィルス脳症、ロタウィルスなどに感染した後に、それが脳で増殖すると中枢神経の障害が起きるというものです。脳に起きた浮腫によって脳圧が上がる事で、突然に意識障害や痙攣の症状が起こり、発熱や下痢、嘔吐がみられます。重度の痙攣や精神運動障害などの後遺症を残すことが多くなっているので、症状にできるだけ早く気付いて早期の治療が必要になります。

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ー急性脳症の前兆や症状とはー

最も多いインフルエンザウィルスの感染による急性脳症ですが、風邪薬の抗ヒスタミン剤や気管支拡張剤、その他抗けいれん薬などが原因になる可能性は否定できません。

前兆としては眠気や目が開かなくなる、逆に興奮状態になるなどの痙攣直前の症状があります。一般的にウィルス感染によって脳に急激な浮腫が生じて脳圧亢進が原因で突然発病するのが特徴なので、その時の症状として痙攣や意識障害に加えて、発熱、嘔吐が必ず起こります。早期発見は難しいかもしれませんが、意識障害が長引くほど後遺症が残るので、ためらわずにできるだけ早く救急車を呼ぶことが必要です。

ー救急車や医療機関の対応ー

インフルエンザ脳症が疑われる場合、痙攣、意識障害、異常行動の3パターンがあるので、それぞれの症状で医療機関での初期対応は異なります。痙攣や異常行動の場合は入院や手術を行わない一次医療機関を受診する場合もあります。

119番の対応としては意識障害が持続していれば、二次(入院施設のある当番医程度)または三次医療機関(救急救命センター)に搬送になります。

異常行動または、痙攣による意識障害が1時間以上続く場合は、一次救急医療機関から救急車で搬送されて二次、または三次医療機関に移されます。痙攣や異常行動の場合に意識障害が無い場合は経過観察になります。経過観察とはいえ、脳に浮腫が起きていることには違いないので、再発の有無を常に監視する必要があります。

インフルエンザ脳症の初期対応ガイドラインは決まっているので、「発熱と神経症状がある」と言えば必ず受診するように促されます。「意識障害が続いている」といえば、119番するように言われるはずです。

ー医療機関での検査と治療ー

インフルエンザの急性脳症が大部分を占めるため、一次医療機関では最初に頭部CTやMRIで急性脳症のスクリーニングを行い髄膜炎や熱性けいれんを除外していきますが、急性壊死性脳症の場合は死亡率が高いのでその検査結果が出る前に悪化を防いで症状を軽減させる支持療法を行います。痙攣があればその治療や頭蓋内圧の降下療法、痙攣治療、心肺の状態をモニターしながら高次医療機関への搬送準備を行います。

急性脳症が明らかになると、ターゲットを特定した治療を行っていきます。インフルエンザ脳症や急性壊死性脳症の場合は予後を考えたステロイドパルス療法が実施されます。難治性の場合は脳を低体温に保って代謝を減少させるなどの手段が取られます。

最終的に手におえない場合は高次医療機関に搬送を行う。という手順を踏むというガイドラインになっています。

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