
生活習慣病とは、世界的には(Lifestyle-related disease)「生活習慣が関係している病気」のことですが、日本では「疾患の原因になる、生活習慣が関係した症状」という意味で使われて、生活習慣が招いた症状が影響した二次的な疾患のことを指しています。ちなみに「病気」とは、治療の必要がある「疾患」と、主観的に不都合のある高血圧などの「症状」の両方を指すのが一般的ですが、明確な定義はありません。 スポンサードリンク
ー生活習慣を改める方法とは?-
生活習慣が関係して起こる生活習慣病の中でも食生活が原因になるものでは、肥満、糖尿、脂質異常症、高血圧、動脈硬化などがあり、生活習慣全般では喫煙や、睡眠障害、飲酒、ストレス、運動不足などがあります。
それらが原因として考えられる疾患では、
「動脈硬化・脂質異常症・高血圧」から、脳出血・脳梗塞などの脳血管疾患、心筋梗塞や狭心症などの心疾患、その他脂肪肝、利尿剤によって起きる糖尿病や痛風など。
「PCのモニター凝視」により、結膜炎・虹彩炎・ぶどう膜炎・眼精疲労・白内障・飛蚊症・光視症。
「血糖値の上昇」でⅡ型糖尿病や緑内障、神経障害、免疫性疾患、神経障害性疼痛。
「高尿酸血症」は痛風や関節リウマチ・尿路結石を引き起こす可能性があります。
「アルコール」はアルコール性肝炎、血管性頭痛など。
「脂質異常症と肥満」により、高脂血症・糖尿病・動脈硬化・膝関節症・睡眠時無呼吸症候群・半月板損傷などがあり、内臓脂肪の多さが原因となって自覚症状がないまま、動脈硬化が進行していきます。体重増加によって膝関節や股関節に負担がかかり骨の異常を起こすことがあります。
「喫煙」により、動脈硬化、心疾患、肺がん、慢性閉塞性肺疾患(COPD)があります。COPDの原因は汚染された大気や煙草による影響を受け続けた結果、肺気腫と慢性気管支炎を発病したものです。症状としてば、咳・痰・動悸・浮腫・呼吸困難に進行することもあります。検査としては1秒率があり、1秒間に吐き出す呼気が肺活量の70%以下になると気管支に支障があるとされ、COPDと診断されます。治療としては禁煙と転地療法が代表的なものです。COPDによる死亡者は近年では毎年増加していますが、年間で男性1万3,000人、女性3,600人です。
「食生活」に関係するものとして、歯周ポケットのケア不足による歯周病も10%の割合で起こっているという統計結果があります。歯周病が進行すると細菌が繁殖しやすい環境を作ります。これが進行すると歯肉を切開して歯周ポケットを無くすという方法が取られます。
ー生活習慣病の予防方法ー
全国健康保険協会では、「今すぐ禁煙を!」「塩分は控えめに」「脂っぽい食事は避ける」「主菜は肉より魚」「お酒はほどほどに」という極論になっています。グレーゾーンや他の選択肢は設定しないようです。
せめて「節煙をしよう」とか、「脂肪酸はオレイン酸を使おう」とか、「DHAを摂りましょう」という手段を選ぶのが生活習慣病に適した改善方法です。生活習慣を変えることが難しいから生活習慣病というものがあるのです。
タバコの発がん率から考えると、腹部CT5回分の被曝による発がん率の方が高くなっています。「最も有害物質が含まれている副流煙による受動喫煙の害が大きい。健康被害は喫煙者を上回る」ということが事実だと仮定しても、副流煙を全て吸うためには相当なスキルを要すると思われます。
共通する手段として、適度な運動を毎日欠かさない事によって中性脂肪は次第に正常値に近づきます。中性脂肪の蓄積を避けるだけでもリスクの大半が減少します。そして糖尿や肺疾患のリスクも減っていきます。適度な運動と適切な食生活で避けられるのが生活習慣病ともいえます。規則正しい睡眠や質のいい睡眠も必要になります。いい睡眠を得るためや代謝促進などに使用する成長ホルモンは年齢に関係なく必要ですが、他のホルモン剤はあまり使わない方がいいかと思います。

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