子供のアデノイドや扁桃の必要性、悪化した場合の処置 | 家庭医学の知識大百科「ヘルスカレッジ」~家族を大病から守るためのサイト~

子供のアデノイドや扁桃の必要性、悪化した場合の処置

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アデノイドとは咽頭扁桃増殖症や咽頭扁桃を意味する言葉で、少し紛らわしい省略された単語になっています。3歳ごろから肥大していき6歳ごろに最も大きくなりますが、その後は次第に縮小していきます。アデノイドが大きい小児は鼻呼吸が難しくなるので口で呼吸をしようとします。いびきもひどくなり、睡眠時無呼吸症候群を起こす事もあります。また、中耳炎を発症することもあります。

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ーアデノイドや扁桃の必要性ー

アデノイドとその両側にある扁桃は不要な組織ではなく、リンパ組織から形成された免疫システムを持っています。ウィルスや細菌が侵入してくると、リンパ球が様々なウィルスに対する抗体を記憶して、次に何らかのウィルスが入った時に記憶した特定の抗体を作らせるという機能を持っています。これを免疫獲得と言います。

免疫細胞は抗体をストックしているのではなくて、ウィルスとそれに対する特異的反応の情報を記憶しているだけです。メモリー細胞ともいわれるリンパ球が一生涯存在していれば生涯免疫になり、その後は感染しても発病しません。というわけで、新しいウィルスが入ってくると抗原や抗体の情報がないので、体力や免疫力次第で感染を起こします。

アデノイドが肥大しても通常は無症状であることが多いのですが、アデノイドや扁桃自体が感染症を起こしたり、呼吸困難や喉の痛みが出ることがあります。口呼吸によってしまりのない顔になるのをアデノイド顔貌といいますが、これを放っておくと中耳炎により難聴を併発する場合もあり、副鼻腔炎や嚥下困難、嚥下痛などを起こす事もあります。発音は鼻濁音になったり、口蓋や歯に悪影響を及ぼします。

ーアデノイドや扁桃切除手術ー

アデノイドと扁桃が呼吸器の器官の中でも最も外気に近いところにあり、免疫獲得システムが働いています。一通りの免疫獲得が終われば必要のない器官になるので、切除しても問題ありませんが、3歳から6歳にかけて必要な時期です。免疫に関しては必要な器官であるため出来るだけ温存させておきたいということもあり、可能であれば経過観察でアデノイドが小さくなるのを待つのが望ましいとされています。

しかし、感染による肥大を繰り返す場合はアデノイドの切除手術が行われます。これによって睡眠時無呼吸も起こらなくなり、アデノイド顔貌も治っていきます。また、副鼻腔炎からの中耳炎の予防を兼ねることになります。

また、一度扁桃炎を起こすと周囲に炎症を起こします。扁桃が異常に肥大した場合も嚥下痛があったり呼吸困難の原因にもなるので摘出手術が行われます。ちなみに扁桃は組織ではないので扁桃腺とは言いません。

扁桃が感染源となって身体に感染症や腎炎を起こす場合は手術が必要になります。扁桃誘発テストというものもありますが、頻繁に扁桃炎を起こす場合は切除手術が行われます。全身麻酔により1時間ほどで終わります。それ以降のアデノイドでの獲得免疫は無くなりますが、ワクチンの定期接種を行っていれば問題はありません。

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