強度の近視が進行すると、緑内障や網膜剥離に至る事も!

kotakuto

近視には単純近視と変性近視があり、単純近視は矯正視力が1.0以上で視野が正常な場合であり、変性近視とは、緑内障による視野の欠損が起きたり、黄斑変性網膜剥離による視野の欠損や変形、白内障による霧視などがある場合です。単純近視の場合でもコンタクトレンズやメガネの度数がマイナス8の場合、8ジオプターといい(メガネを作っても異常に分厚いレンズになるはずです)、それを超えると変性近視になる危険性もあります。4ジオプターでは老眼に似た遠視になります。予防法はありますのでご安心を。

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ー変性近視が悪化するとー

変性近視(病的近視)により視力低下が起きる原因や疾患として、白内障、緑内障、網膜円孔、網膜裂溝、網膜剥離、飛蚊症、黄斑変性などがありますが、近視の中でも強度近眼が約20%、8ジオプターを超える高度近視や病的近視が2~6%程度と言われています。(その対策として、最後に近眼の悪化予防策を紹介しています)

病的近視の5~10%に近視性黄斑変性が起こります。これは最も使用頻度の高い網膜の部分が見えにくくなるという疾患で、網膜の深部の脈絡膜に不良な新生血管が出来ると眼底出血によって網膜にむくみが起きるという症状です。それによって眼軸長が伸びる(網膜が前後に伸ばされる)と、眼圧の亢進など網膜に関わる症状が次々に出てきます。物が歪んで見えたり、出血した部分は光を感じないため黒い点になります。

これは定期的に眼圧や眼底検査を受けることで、早期発見と早期治療(抗VEGF阻害薬の硝子体注射による治療)や、レーザー光を新生血管に照射することで血管が延長されることを防ぎます。また、新生血管そのものを抜いてしまう手術も行われますが、一度悪化すると網膜が元の状態に戻らないため、現状維持になります。

ー変性近視から網膜剥離へとー

病的近視で多いのが網膜剥離で、網膜が前後に引っ張られて膜が薄い状態になって、裂孔が生じやすい状態になります。そこから網膜が剥離していくことになります。網膜剥離もレーザー治療や硝子体の部分の内圧を上げて網膜を抑えることで治療は行われますが、これは「そこに至るまでに予防しましょう」というものです。

近視の場合は視神経の構造が弱いため、長い年月を経て緑内障になりやすい傾向にあると言われますが、近視の緑内障の検査は難しい場合があるようです。ともかく、近視の悪化を最低限に抑えるためにも、眼科での定期的な検査を行って早期発見によって点眼薬で済む程度に症状を抑えるのが無難です。

ー病的近視になる前の予防策ー

病的近視の場合は視力低下に伴って様々な障害が出る可能性があるので、何らかの予防策が必要になります。従来の近視の進行防止としてトロピカミドが使われてきましたが、それほど効果が期待できなかったものです。

アトロピンの散瞳作用とピント調節麻痺によって斜視や弱視の診断の際に点眼薬として使われてきましたが、近視に効果のある限界まで薄めたアトロピンを点眼することで、視力を維持するという異なる目的で使用されています。

散瞳させると実際の明るさより眩しく感じます。そこで、近眼の悪化防止作用として効果のある濃度にまで薄めて点眼することで、散瞳やピント調節麻痺も起こらないレベルで使用されています。今後はこの近眼予防法が一般的に使われていくことが予想され、メガネやコンタクトを必要としない時代が来るのかもしれません。

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