言語障害の様々な種類と、時代に即した待遇の変化

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言語障害とは一般に知られている発音不明瞭や会話が成立しないなど、会話の内容より発音に注意が向くためコミュニケーションにある程度の支障があるというものが一般的な定義です。言語の聞き取り、理解、処理、発声までの一連の流れのいずれかに障害がある場合も含まれます。失語症や吃音症、痙攣性発声障害、言語発達遅滞や、ろれつが回らないという構音障害の全てを含みます。

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ー言語障害とは何に対する障害?ー

言語障害の一つでもある構音障害では、聞き取りにくい発音や吃音(きつおん)まで含まれます。他には言語機能の発達の遅れから、極端な語彙の少なさがあれば意思の疎通の上で問題となってきます。言葉によって意思の疎通が困難であれば、コミュニケーションに障害が出てくることから言語障害の一部となっています。

音声機能障害では、発音や言語不明瞭、吃音症の一部が含まれると言われています。吃音症は5歳までの小児に最も多く、年を重ねるにつれて減少していきますが、重症者に自殺率が高いということから吃音症は日本では保険適応の疾患という扱いになっています。

過去の吃音から吃音症へと扱いが変わり、言語障害の一つとして発達障害者支援法に含まれることになりました。当人にとってはこの扱いでいいのかという疑問も残りますが、過保護とは言い切れないのでしょう。国によって障害者認定されるほどの扱いです。

ー言語障害者に対する扱いの変化ー

「言語障害」も扱いが変わり、日本精神神経学会により「言語症」に変更されました。
19年ぶりに病名と分類の変更があり、〝DSM-4(1995)からDSM-5(2014)〟に変更されて疾患名の変更が多数ありますが、「障害」は可逆的な病名であり、病名確定の必要性から「症」へと変更されてどう変わるのか不明な点はあります。

構音障害の場合はマヒがなければトレーニング次第で治りますが、言語障害は発音だけでなく言葉の問題があることから、文部科学省によって「言語障害支援特別学級」や「言語障害進級指導教室」が設けられて特別支援教育が行われています。

同じ悩みを持った言語障害の子供同士での会話を通して、発音の改善や単語を記憶することで、話し言葉のスムーズなコミュニケーションを図るというものです。聴覚障害の教育は3歳未満の乳幼児を対象にして、補聴器を使った早期の発音学習とコミュニケーション能力の向上を図っています。

ー失語症の種類と症状、重症度ー

失語症:脳卒中、脳梗塞、脳出血や外傷などにより、脳の言語領域が損傷を受ける事によって言語処理が出来なくなります。話す事に障害があるだけでなく、聞く、読む、書くなどの言語に関連した処理能力に障害が出てきます。

人によって程度は異なりますが、聞いて理解することは可能であっても言葉を発することができないという、脳のブローカ領域に支障のある症状を運動性失語(ブローカ失語)と言われています。

この逆のタイプで、脳のウェルニッケ領域に障害がある場合は、言語野に障害がないのでやたらと流暢に話すことが出来ても、言い間違いが多いため相手が理解不能に陥るという、聞いて理解することが難しくなる感覚性失語(ウェルニッケ失語)があり、パソコン初心者がタッチタイプをしたような言語を喋ります。

健忘失語になると単純な単語を忘れてしまうため、回りくどい表現でそれを説明しようとします。聞いて理解することができるので単語が出てくれば普通の会話に近くなります。

全失語の場合は全ての機能が停止しているので、言語処理能力を全て失って何も話せません。

痙攣性発声障害では、筋肉の収縮が不随意であり、思い通りに動かせないということが首から上の部分で起こります。痛みが起こるほどの痙攣を起こすため苦痛を感じるものです。ボツリヌス毒素を薄めたボトックスを筋肉注射することで痙攣を抑えることができます。

失語症を含めた言語障害は脳の異常を抱えている場合が多く、治療は困難になっています。

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