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2016年宙組『エリザベート』、配役表はどこを見る?三役の役替わりと新人公演を分けよう

2016年宙組エリザベートの三役と公演区分を紹介するオリジナルイラスト 宝塚

2016年宙組『エリザベート』を調べると、ルドルフの欄に三人の名前が並びます。さらに下を見ると、エルマーとシュテファンにも同じ三人。「一人で同じ公演の三役を全部演じたの?」と戸惑いませんか。

この配役表には、本公演の役替わりと、新人公演の配役が載っています。昔の映像を探す方や、好きな出演者の過去の役を知りたい方は、まず縦の役名と横の公演区分を分けて読むのがおすすめです。

この記事で分かること

本公演ではルドルフ、エルマー・バチャーニー、シュテファンの各欄に澄輝さやと・蒼羽りく・桜木みなと。新人公演は別の配役です。「少年ルドルフ」も成長後のルドルフとは別の役欄として確かめます。

役名を読む縦の軸と、本公演・新人公演を分ける横の軸を整理した図。
役名を読む縦の軸と、本公演・新人公演を分ける横の軸を整理した図。

2016年の宙組は、日本初演20周年の公演でした

宝塚版『エリザベート』の初演は1996年。ウィーンで生まれたミュージカルをもとに、黄泉の帝王トートを主役に据えた宝塚版が上演されました。2016年は、その日本初演から20周年に当たります。

主演はトートの朝夏まなとと、エリザベートの実咲凜音。フランツ・ヨーゼフは真風涼帆、ルイジ・ルキーニは愛月ひかるです。役替わりの話へ入る前に、この公演の中心となる配役を押さえておきましょう。

公演期間は、宝塚大劇場が2016年7月22日から8月22日、東京宝塚劇場が9月9日から10月16日でした。同じ2016年というだけで、別の劇場の収録まで同じ条件にはなりません。

宝塚と東京の本公演期間、新人公演の日を別に置いた日程図。
宝塚と東京の本公演期間、新人公演の日を別に置いた日程図。

皇后の物語に「死」を人物として置く作品です

公式の作品紹介は、自由を求めるエリザベートが皇后となってたどる人生に、彼女を愛するトートという抽象的な存在を配した作品として説明しています。

史実上の人物が登場する一方で、トートは死を表す役。配役を調べるときには、史実の家系だけで全人物を説明しようとするより、舞台作品の人物として読み分ける方が分かりやすくなります。

脚本・歌詞はミヒャエル・クンツェ、音楽はシルヴェスター・リーヴァイ。2016年宙組の公式表記では、潤色・演出が小池修一郎、演出が小柳奈穂子です。別年の公演を比較するときは、出演者に加え、こうした公演情報もそろえておきたいですね。

ルドルフの三人だけで、役替わり全体を覚えないで

本公演のルドルフ役には、澄輝さやと、蒼羽りく、桜木みなとが記されています。公式の作品紹介でも、ルドルフを三人が役替わりで演じると案内されています。

配役表をもう少し下まで読むと、エルマー・バチャーニーとシュテファンにも、同じ三人の名前があります。ルドルフだけを切り出した一覧では見落としやすい部分です。

2016年宙組・三役の本公演配役欄。掲載順は日別配役を示しません
本公演の役公式配役表の掲載名
ルドルフ澄輝さやと・蒼羽りく・桜木みなと
エルマー・バチャーニー澄輝さやと・蒼羽りく・桜木みなと
シュテファン澄輝さやと・蒼羽りく・桜木みなと

表が見切れる場合は、横へスクロールできます。

この表は「どの役に誰の名前が載るか」を示しています。同じ日の三役の組み合わせを示す表ではありません。三つの欄が同じ順番だからといって、一番上の人を全部つなぐ読み方はできないのです。

注意

役欄に複数の名前があることと、一回の公演でその人が全役を兼ねることは同じではありません。日ごとの配役は、役替わり日程や映像の収録配役で確認します。

三つの役欄で同じ三人の名前が見つかることを示す図。日別の配役の組み合わせは示していません。
三つの役欄で同じ三人の名前が見つかることを示す図。日別の配役の組み合わせは示していません。

好きな人を追うなら、名前から役へ逆にたどってみよう

たとえば桜木みなとの過去の役を調べる場合、ルドルフの欄だけで検索を終えると、ほかの二役が抜けます。反対に、ルドルフという役の歴代配役を知りたい場合は、出演者の名前を軸にするより、年・組と役名を軸に並べる方が目的に合います。

「誰の歩みを知りたいか」と「同じ役を誰が演じたか」は、似ているようで調べ方が異なります。最初にどちらを知りたいか決めるだけでも、検索結果の混線を減らせます。

宝塚担当の解説アイコン
私は、気になる出演者の名前を見つけたら、そのページでほかの役欄も探してみたいです。主演役や話題の役だけでは見えなかった、一つの公演での役の幅を知るきっかけになりますね。

新人公演のルドルフは鷹翔千空。本公演の四人目ではありません

公式配役表の新人公演欄では、ルドルフは鷹翔千空です。本公演の三人に続けて四人目として並べると、公演の区分が消えてしまいます。

エルマー・バチャーニーは真名瀬みら、シュテファンは潤奈すばる。本公演の三人による役替わりと、新人公演の三つの役を、別の表として整理してみましょう。

2016年宙組・新人公演の三役
役新人公演
ルドルフ鷹翔千空
エルマー・バチャーニー真名瀬みら
シュテファン潤奈すばる

表が見切れる場合は、横へスクロールできます。

新人公演のトートは瑠風輝、エリザベートは星風まどか、フランツは留依蒔世、ルキーニは和希そらです。主要な役だけでも、本公演とは顔ぶれが違うことが分かります。

新人公演は宝塚大劇場が8月9日、東京宝塚劇場が9月29日。一般の公演期間と、特定日に行う新人公演の日を分けて覚えると、映像の説明欄も読みやすくなります。

ルドルフ、エルマー、シュテファンについて、本公演と新人公演の担当を分けた図。
ルドルフ、エルマー、シュテファンについて、本公演と新人公演の担当を分けた図。

星風まどかは「少年ルドルフ」と「エリザベート」の両方に

もう一つ、配役表を横に読む面白さがあります。本公演の少年ルドルフは星風まどか。一方、新人公演ではエリザベートを担当しています。

同じ表で両方の名前を見つけても、少年ルドルフと皇后を本公演内で兼ねたという意味ではありません。どの役かに加え、どの公演区分かまで読むことで、記載がすっきりします。

新人公演の少年ルドルフは湖々さくらです。ルドルフの鷹翔千空とは、同じ役名の省略形としてまとめず、少年期と成長後の別の役欄として記録しておきましょう。

映像を探す際の「ルドルフ」という検索だけでは、少年期の場面も候補に入ります。「誰が演じたか」の答えが食い違って見えたときは、まず役名に「少年」が付いているか、それから本公演か新人公演かを確認すると、四つの欄を取り違えずに済みます。

公式の2018年宙組新トップコンビ特集でも、星風まどかの2016年の出演歴として、少年ルドルフと新人公演エリザベートが併記されています。あとから経歴を調べる場合も、配役表と公式の略歴を照合できます。

宝塚担当の解説アイコン
同じ名前が二度出てきたとき、「誤植かな?」で止めずに横の欄まで見てみる。これだけで、若手時代にどんな役へ取り組んでいたかが見えてきます。配役表を読む楽しみの一つですね。

収録映像は、年と組の後ろも確かめよう

『エリザベート』は繰り返し上演されている作品です。2016年宙組を探していても、別年の花組や月組、宝塚以外の公演が検索結果に混ざることがあります。

まず作品名、年、組、劇場をそろえます。そのうえで、本公演か新人公演か、収録日はいつか、ルドルフなど役替わりの配役がどう記載されているかを確認してください。

作品名から収録日の配役へ、映像を選ぶ際に確認する順番を示す図。
作品名から収録日の配役へ、映像を選ぶ際に確認する順番を示す図。

複数の配役を見比べたいなら、全編とダイジェスト、場面の抜粋も区別します。サンプル映像に姿があったことだけで、商品全体がその配役の全編だとは判断しないようにしましょう。

演技の差を楽しむときは、同じ場面かどうかも大切です。違う場面、違う収録条件を見て感じた印象を、そのまま役づくり全体の違いへ広げる必要はありません。見た範囲を具体的にしておくと、自分の感想も整理しやすくなります。

一人の出演歴と、一役の歴史。調べたい方を選んでみて

ルドルフの歴代配役を調べるなら、各年の役欄へ。特定の出演者を知りたいなら、その人の名前が出てくる役をたどる。新人公演を見たいなら、まず本公演と別の欄へ。この三つを使い分ければ、一枚の表から違う情報を取り出せます。

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全部の配役を一度に覚えなくても大丈夫です。気になる一人、または一役から始めて、隣の欄を見てみる。2016年宙組の表は、その小さな寄り道にも発見がある資料だと思います。
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