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『ひかりふる路』の人物が分からない?三人の革命家とマリー=アンヌから、2017年雪組を楽しもう

ひかりふる路の主人公と二人の友人、マリー=アンヌをイメージした人物画 宝塚
当サイト制作のイメージ画。参考:宝塚歌劇『ひかりふる路』作品紹介 https://kageki.hankyu.co.jp/revue/2017/hikarifurumichi/info.html

ロベスピエール、ダントン、デムーラン。『ひかりふる路』を見ようと思ったとき、長い名前を覚えるだけで疲れてしまいませんか。

最初は、ロベスピエールを囲む二人の友人、一人の側近、そして彼に近づくマリー=アンヌに注目してみましょう。革命の年表を全部覚える前に、この人たちの関係が分かると、台詞や歌を追う手掛かりができます。

ここでは2017年雪組本公演の配役と、公式の演出家インタビューをもとに紹介します。登場人物を、史実の人物紹介だけで片付けず、舞台の中でどんな役割を担うのかから見ていきます。

要点

  • ダントンとデムーランは、ロベスピエールの友人
  • マリー=アンヌは史実の恋人の紹介ではなく、この作品のために創られた人物
  • 朝美絢のサン=ジュストは、演出家が主人公の側近と説明する役

» ダントンとデムーランを、最初から「敵」と決めないで

三人とも、出発点には友情がある

公式配役表では、ダントンは共和国の司法大臣でロベスピエールの友人。デムーランも革命家・ジャーナリストであり、主人公の友人と記されています。

革命の結末や人物の後年を知っている方も、まずはこの関係から入ってみてください。一緒に立ち上がった人同士だからこそ、その後に意見や選択が食い違うと、単なる政敵同士とは違う重みを持ちます。

ロベスピエールと友人のダントン、デムーランの関係を描いた人物画
イラスト:当サイト制作(生成AI使用)。参考:宝塚歌劇:ひかりふる路・本公演と新人公演の配役。作品の人物を表すオリジナルのイメージ画です。実在の出演者・公式衣装・実際の舞台場面の再現ではありません。

演出家が思い描いた三人は、性格も違う

生田大和さんは公式インタビューで、三人を兄弟になぞらえ、それぞれの性格を説明しています。ダントンは行動に移す人、ロベスピエールは深く考え込む人、デムーランは思ったことをまっすぐ表す人、という描き分けです。

もちろん本当の兄弟という設定ではありません。名字や所属を丸暗記する代わりに、「この人はどう動くタイプだろう」と見るためのヒントになります。

彩風咲奈が演じるダントンは、友情や仁義に厚い人物として構想された役。沙央くらまのデムーランは、ジャーナリストという立場も合わせて覚えると、発言する人・書く人として主人公との違いを追いやすくなります。

宝塚の解説アイコン
私は三人の名前を覚えるなら、役職より先に「誰と友人なのか」を押さえたいです。会話に出てくる名前が、人の顔や関係に結び付くと、その先も追いやすくなりますね。

» マリー=アンヌは、歴史の教科書で探さなくていい

革命の犠牲を受け止める、作品独自の人物

真彩希帆が演じるマリー=アンヌは、実在したロベスピエールの恋人を、そのまま舞台にした人物ではありません。生田さんは、今作でほぼ唯一の架空の人物として説明しています。

発想の起点になったのは、シャルロット・コルデーとセシル・ルノーという二人の女性。だからといって、どちらか一人の生涯を名前だけ変えて演じる役でもありません。公式配役表では、ある目的のため主人公に近づく人物と紹介されています。

架空の人物マリー=アンヌとロベスピエールの人物イメージ
イラスト:当サイト制作(生成AI使用)。参考:宝塚歌劇:作曲家対談・演出家インタビュー。作品の人物を表すオリジナルのイメージ画です。実在の出演者・公式衣装・実際の舞台場面の再現ではありません。

演出家は、革命が生んだ犠牲からこの役を創り、主人公との対照を描こうとしています。革命で新しい道が開ける人もいれば、大切なものを失う人もいる。その違いを、二人を通して見るわけです。

ロマンスは、史実の空白に想像を重ねている

生田さんは、ロベスピエールが生涯独身だったことに、フィクションの恋を描く余地を見いだしたとも話しています。

ここは史実の結婚歴と、作品のために想像したロマンスを分けておきたいところ。二人の関係を調べるとき、舞台で描かれたことをそのまま歴史上の出来事として覚えないようにしましょう。

史実と創作を分けると、「どこが本当か」だけで止まらず、なぜこの女性が物語に必要だったのかも考えられます。

» 朝美絢のサン=ジュストは、友人二人とは別に覚える

配役表の「議員」と、演出家の「側近」を合わせる

サン=ジュストは、公式配役表ではジャコバン派議員。演出家のインタビューでは、ロベスピエールの側近として触れられています。2017年本公演で演じたのは朝美絢です。

ダントンとデムーランを友人として覚えたら、サン=ジュストは主人公のそばにいる別の人物として加えてみましょう。同じ革命側というだけで、全員が同じ役割になるわけではありません。

友人二人と、側近サン=ジュストを分けて覚える人物イラスト
イラスト:当サイト制作(生成AI使用)。参考:宝塚歌劇:作曲家対談・演出家インタビュー。作品の人物を表すオリジナルのイメージ画です。実在の出演者・公式衣装・実際の舞台場面の再現ではありません。

本公演と新人公演の配役を混ぜない

2017年雪組:今回紹介した5役の本公演・新人公演
役本公演新人公演
ロベスピエール望海風斗綾凰華
マリー=アンヌ真彩希帆潤花
ダントン彩風咲奈叶ゆうり
デムーラン沙央くらま永久輝せあ
サン=ジュスト朝美絢諏訪さき

表は左右にスクロールできます。表の参考:宝塚歌劇:ひかりふる路・本公演と新人公演の配役

公式ページでは、本公演と新人公演の出演者が横に並びます。たとえばデムーランは本公演が沙央くらま、新人公演が永久輝せあ。映像や番組を探すときは、作品名だけでなく、どちらの公演かも合わせて確認してください。

宝塚の解説アイコン
好きな出演者から過去の作品を探すのも楽しいですよね。私なら役名も一緒にメモします。同じ作品でも、公演の種類や役が違えば、探していた映像と別のものになってしまうからです。

» 革命は始まったばかり?物語の入口は1791年

憲法が承認された日から、先を見つめる

公式の作品紹介は、1791年9月14日、ルイ16世が憲法を承認した日から始まります。革命の始まりからすべてを順に説明する入口ではなく、大きな仕事を成し遂げた主人公たちが、さらに先へ進もうとするところです。

この先どんな国にしたいのか。そのために何を選ぶのか。人物たちの言葉を追うときは、誰が正しいかを急いで決めるより、同じ理想を目指していた人たちが、どこで違う道を考え始めるかに目を向けるとよさそうです。

『SUPER VOYAGER!』は、同時上演された別の作品

『ひかりふる路』は、生田大和作・演出、フランク・ワイルドホーン作曲のミュージカル。併演の『SUPER VOYAGER!』は野口幸作作・演出のレヴューです。

番組や商品で二つの名前が並んでいても、革命の物語がそのまま続く二部作という意味ではありません。2017年の望海風斗・真彩希帆の大劇場お披露目公演として、一緒に上演された二作品です。

まず主人公と二人の友人から入り、マリー=アンヌとサン=ジュストを加える。名前の多さが気になっていた方は、この順番で配役表を眺めてから、作品の世界に入ってみてください。

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