アーサー王、ランスロット、マーリン。名前には覚えがあっても、別の小説や映画の記憶が混ざって、宝塚版ではどんな関係なのか迷うことがあります。
2016年月組『アーサー王伝説』では、まず王アーサー、その妻グィネヴィア、騎士ランスロットの三人を押さえましょう。そこに、アーサーの姉モーガンと助言者マーリンを加えると、物語を動かす立場の違いが見えてきます。
- 王・王妃・騎士はどうつながるのか
- モーガンとマーリンは何が違うのか
- 伝説全体と2016年月組版を混ぜない確認方法
アーサーは王、グィネヴィアは王妃。まずはここから
珠城りょうが演じるアーサーは、キャメロットの王。愛希れいかのグィネヴィアは、その妻である王妃です。公式紹介では、隣国からグィネヴィアを迎えたアーサーが、円卓の騎士たちと国を守ろうとするところに、湖の騎士ランスロットが訪れると説明されています。
国を率いる役目と、誰かを愛する気持ち。その両方を持つ人物としてアーサーを見ておくと、剣を抜いて王になった後の物語にもつながります。宝塚歌劇・2016年月組作品紹介
| 人物 | 2016年月組の配役 | まず覚えたい立場 |
|---|---|---|
| アーサー | 珠城りょう | キャメロットの王 |
| グィネヴィア | 愛希れいか | アーサーの妻・王妃 |
| ランスロット | 朝美絢 | 湖の騎士、円卓の騎士 |
| モーガン | 美弥るりか | 魔女、アーサーの異父姉 |
| マーリン | 千海華蘭 | 魔術師、アーサーの助言者 |
これは2016年月組の公式配役です。現在の所属組や、同じ題材の別作品の配役とは分けて読むとすっきりします。宝塚歌劇・キャスト

ランスロットが加わると、忠誠と恋が重なる
ランスロットは、ただ外から恋の波乱を起こす人物として登場するわけではありません。公式配役でも「円卓の騎士」と位置づけられ、王のつくる国に関わる立場にいます。
スカイ・ステージの番組紹介では、アーサーが身分にかかわらず熱意ある若者を騎士にすると宣言し、その中にランスロットが加わる流れが説明されています。一方で、グィネヴィアの心は彼へ傾いていきます。
そこで覚えておきたいのは、王と騎士という公の関係に、王妃への思いが重なること。単に三人の恋愛と見るよりも、気持ちの変化が国の結びつきにも響く構図として整理できます。スカイ・ステージ・公演番組紹介

私なら「誰が誰を好きか」だけでなく、「誰が誰に仕えているか」も並べます。同じ二人の間に立場と感情の両方があると分かると、人物の迷いを追いやすそうです。

モーガンとマーリンは、同じ「魔法の人」ではない
モーガンはアーサーの異父姉、つまり父親が違う姉です。マーリンはアーサーへの助言を担う魔術師。どちらも魔法を連想させる名前ですが、王とのつながりは大きく異なります。
番組紹介では、モーガンがアーサーへの憎しみを抱き、グィネヴィアとランスロットの関係を利用してキャメロットの崩壊を企てるとされています。「王の親族だから味方」と思って読むと、ここを取り違えやすくなります。
また、公式配役には、アーサーに恨みを持つ騎士メリアグランス(輝月ゆうま)、モーガンの手下であるレイア(早乙女わかば)とヘラヴィーサ(海乃美月)も並びます。王を支える人物だけでなく、王を脅かす側のつながりも見ておきたいですね。
注意:モーガンはアーサーの異父姉、マーリンは助言者です。名前が続いて混乱したら、まず王との関係に戻ってみてください。

宝塚版は、2015年パリ初演のフレンチ・ミュージカルが出発点
『アーサー王伝説』という題名だけを見ると、古い伝説をそのまま舞台にした作品のようにも感じます。けれども、この月組版の直接の出発点は、2015年9月にパリで初演されたフレンチ・ミュージカルです。
ドーヴ・アチアによる作品を、石田昌也の潤色・演出で日本初上演しました。公式紹介では、ケルト地方の民族音楽をポップに取り入れたフレンチ・ロックも特徴として案内されています。宝塚歌劇・作品紹介
この来歴を知っておくと、伝説に詳しい人も「知っている話の答え合わせ」だけにせず、どの人物に焦点を当てたミュージカルなのか、という見方ができます。他作品で覚えた家族関係や結末を、確認なしに月組版へ持ち込まないことが大切です。

私には、人物名を全部覚えるより、「王を支える人」「王を揺さぶる人」と整理する方法が合いそうです。その上で恋心を見ると、相関図の線にも意味が生まれますね。
映像や放送を探すときは、「アーサー王伝説」に「2016年」「月組」「珠城りょう」を添えると対象を絞れます。番組紹介ページがあることと、いま放送が予定されていることは別なので、視聴前には最新の番組表も確認しましょう。


