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1991年ソアラのアクティブサスはエアサスと何が違う?車体を支えた油圧の仕組み

油圧がピストンを押して荷重を支える一般的な原理の概念図 車
当サイト制作(生成AI使用)。一般的な油圧支持原理の概念図で、実車の配管や部品構造は再現していません。

ソアラの足まわりを調べていると、「エアサス」「TEMS」「アクティブサス」という言葉が出てきます。どれも乗り心地や車体の動きに関係しますが、同じ仕組みではありません。

1991年に3代目ソアラへ採用されたフルアクティブサスペンションは、四輪の油圧アクチュエーターで車両の重さを支え、車体の姿勢を制御する方式でした。エアサスのように空気ばねで支える仕組みとは異なります。トヨタの技術資料に沿って、違いを部品から見ていきましょう。

まずは「車重を何で支えるか」

一般的なコイルスプリング式では、鋼のばねが車重を支え、ショックアブソーバーが揺れを収めます。エアサスでは、空気を封じた空気ばねがスプリングの役目を担います。

一方、トヨタが1991年ソアラに採用したフルアクティブ式は、コイルスプリングを併用せず、油圧で車両重量を支える構成です。車輪ごとに置かれた油圧アクチュエーターが働き、走行状態に応じて車体を制御します。

コイルばね、空気ばね、油圧作動筒を並べた概念図
イラスト:当サイト制作(生成AI使用)。方式の概念を示したもので、実車の部品形状、配管や寸法を示していません。 参考:メーカー資料

「車高を変えられる」という共通点だけでは、どの方式かは分かりません。まず、何で車体を支えているのかを見てみましょう。

四輪の油圧装置は、どう動く?

路面の変化や運転操作に対して、コンピューターが各種センサーから状態を読み取り、油圧を制御します。その油圧を各輪のアクチュエーターへ作用させ、車体の揺れや姿勢を抑えようとします。

アクチュエーターは、油圧によってピストンを動かし、サスペンションに力を与える装置です。四輪のそれぞれにあるため、車全体の状態を見ながら制御できます。

トヨタの資料はフラットな姿勢を目指したと説明していますが、段差やカーブで車がまったく揺れないという意味ではありません。どの程度動くかは路面や走行条件によります。

ポンプがあるのはなぜ?

四輪のアクチュエーターが力を出すには、作動油を送る装置が必要です。トヨタはこのシステムに大容量のアキシャルプランジャーポンプを用い、パワーステアリングとアクティブ4WS用のポンプを一体化した構成を説明しています。

資料によれば、フルアクティブ用のピストンは大きな力を出せる一方、必要な油の流量も大きくなります。車体を支える仕事を、ばねに任せず油圧で行うからです。

足元の部品だけで完結していないのが面白いところ。油を送るポンプも、システムの大事な一員です。
油圧がピストンを押して荷重を支える原理を示す概念図
イラスト:当サイト制作(生成AI使用)。車重を支える原理だけを示す一般概念図。実車アクチュエーターの内部構造、油路、配管は再現しない。 参考:メーカー資料

TEMSやエアサスとは別物

トヨタの75年史によると、1983年のTEMSはショックアブソーバーの減衰力を切り換える制御でした。1986年のソアラ用電子制御エアサスは空気ばねを使い、車高などを制御します。1991年のフルアクティブ式は、油圧によって車重を支え、力を制御する点に特徴があります。

3代目ソアラには複数の型式や足まわりが存在します。今回の説明を、すべてのソアラに当てはめないでください。実車の仕様や部品の状態は、型式・年式・整備記録を合わせて確認しましょう。

今回参考にさせていただいた資料

トヨタ自動車75年史:シャシー技術

トヨタ自動車75年史:3代目ソアラ

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