家族旅行の予定をChatGPTと考えていたら、週末の天気が怪しくなってきた。雨の日の案も欲しいけれど、せっかく作った晴れの日の予定も残しておきたい。そんな場面には、会話の「分岐」が向いています。
分岐は、会話の途中を出発点に、別のチャットで相談を続ける機能です。元の相談を残しながら、条件を変えた案を試せます。今回は、パソコンのWeb版で家族旅行を計画する方に向けて、どこから分けると比べやすいかまで整理します。
先に分かること
分岐は、新しい案を自動で完成させる機能ではありません。元の会話のどこまでを引き継ぐか決め、その先で条件を伝えて相談します。晴れ案と雨案に共通する予算・時間・移動方法を先にそろえるのがコツです。

雨の案を頼むと、晴れの案まで行方不明になる?
同じ会話に「やっぱり雨の場合で」「もう少し安い場所で」と追加していくと、提案が積み重なります。前の回答は残っていても、どれが最終案なのか、どの条件で作ったのかを探すのが大変になりがちです。
分岐は、この整理を助ける方法です。晴れ案を作った会話をそのまま置き、途中のメッセージから別の会話を始められます。二つの案を一つの画面に並べる機能と考えるより、相談の置き場所を分けると捉えると分かりやすいでしょう。
OpenAIは2025年9月4日、Web版での分岐をログイン済みの全ユーザーに提供すると発表しました。この基本操作だけを目的に、有料プランへ変更する必要はありません。ただし、分けた先で使うモデルや検索などには、それぞれの利用条件や上限が適用されます。
同じ条件で比べたいなら、分ける位置が大事です
たとえば、最初に「大人二人、日帰り、公共交通、食事込みで一人一万円まで」と伝えたとします。その後、屋外の散策を中心とした晴れ案ができたなら、共通条件の相談が終わったあたりが、別案を作る出発点になります。
反対に、晴れの日専用の細かな条件を大量に追加した後から分けると、その情報も踏まえて雨案を相談することになります。引き継ぎたい条件と、今回だけ変えたい条件を分けておくと、修正の指示も短くできます。


最初はWeb版で、一つだけ分けてみよう
ここでは、パソコンのブラウザーでChatGPTにログインし、残しておきたい通常の会話を開いている場面を扱います。端末やアプリで表示が異なるときは、まずこのWeb版の手順で確認しましょう。
注意
予約メールや家族の連絡先を丸ごと貼り付ける必要はありません。氏名、電話番号、予約番号、自宅の詳しい住所、健康情報などは相談文に含めないでください。会社の資料や顧客情報も、扱う許可が確認できないものは入力しません。
「駅から長く歩かない場所を希望」「夕方六時までに帰りたい」のように、判断に必要な条件へ言い換えて伝えられます。病名や個別の事情を詳しく書かなくても、計画に必要な希望は示せます。
手順
- 残しておきたい会話を開く
- 別案の出発点にするメッセージへポインターを合わせる
- その他の操作を示す「…」を開く
- 「Branch in new chat」に相当する分岐項目を選ぶ
- 別の会話が開いたことを確認し、変更したい条件を送る
公式の英語表記は「Branch in new chat」です。日本語の項目名や表示位置は画面によって異なるため、別のチャットへ分ける項目を確認します。項目が見当たらないときに、似た名前の共有や削除を押す必要はありません。

分けただけで安心せず、最初の返事を確認しよう
別の会話が開いたら、いきなり長い計画を頼む前に、共通条件を確認する一文を送ると整理しやすくなります。たとえば「この相談で引き継いでいる予算、移動方法、帰宅時間を短く確認してください」と頼みます。
回答が元の条件と違ったり、必要な条件が抜けたりしていたら、その場で訂正しましょう。分岐は、予定の正しさを保証する機能ではありません。大事な条件は、自分のメモや元の会話と照らし合わせてください。
雨案の頼み方は「変えること」と「変えないこと」から
次の文章は、この旅行相談のための入力例です。実際の人数や予算に置き換え、個人情報を入れずに使ってください。
入力例
雨の日の日帰り案を考えたいです。大人二人、公共交通、食事込みで一人一万円まで、夕方六時までに帰る条件は変えません。屋外散策を中心にする条件だけ変更します。屋内で過ごせる候補を二つ挙げ、移動回数、雨に当たる区間、事前に確認すべきことを分けてください。不明な営業時間や空き状況は推測しないでください。
「雨でも楽しめる場所を教えて」だけよりも、判断の材料がそろいます。屋内施設でも、駅からの移動や昼食場所への往復では雨に当たるかもしれません。施設名だけでなく、その間の動きも確認するのが今回の比較軸です。


晴れ案と雨案は、同じ項目で比べてみる
二つの案ができたら、どちらも予算・移動回数・予約の要否・帰宅予定という同じ項目で見ます。一方だけ細かな説明が付いていると、情報量の多い案が良く見えてしまうためです。
| 確認すること | 晴れ案 | 雨案 |
|---|---|---|
| 移動の負担 | 歩く区間を確認 | 雨に当たる区間を確認 |
| 費用 | 食事・交通費も合計 | 施設の入場料も合計 |
| 実施の条件 | 天気と交通を確認 | 休館日と予約を確認 |
表が見切れる場合は、横へスクロールできます。
表に書かれた金額や時刻も、AIの回答だけで確定しません。交通機関と施設の公式案内で、運行日、開館時間、休館日、料金、予約条件を確認します。雨天時の運行変更や臨時休業は、出発前にも確かめたい情報です。

何の案だったか分かる名前にしておこう
分けた相談を後で見つけるには、「旅行」「お出かけ」だけよりも、場所や条件の違いが分かる名前が便利です。「秋の日帰り・晴れ散策案」「秋の日帰り・雨の屋内案」のように、対になる名前を付けると取り違えにくくなります。
会話の名前を変えられる画面では、一覧のメニューから変更します。名前だけで判断せず、開いた際には人数・予算なども確認してください。日程が変わったのに古い案をそのまま使う失敗も避けられます。
分岐はバックアップや秘密の保管場所ではありません。元の会話を消して整理することを、今回の手順には含めません。残したい内容を消す前に、何をどこへ保存したかを確認する必要があります。

分岐が見つからないときは、条件メモからでも始められます
ログイン状態を確かめ、Web版でメッセージの操作メニューを開いても項目が見つからない場合は、表示の違いを無理に推測して操作しないでください。新しい通常のチャットを開き、必要な条件だけを自分で入力する方法もあります。
この場合、前の会話全体を引き継ぐのではなく、自分が渡した条件から相談を始めます。元の会話を長々と貼るより、人数・予算・移動方法・変える条件という短いメモに整理するほうが、不要な情報を持ち込まずに済みます。
通常の個人向けChatGPTでは、モデル改善への利用に関する設定も確認してください。設定で利用をオフにすることと、会話を保存しないことは別です。分岐しても、個人情報や機密情報を入力してよいことにはなりません。


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